梅雨の中休み、山口はしばらく晴天が続きます。
ジメジメとしていた社殿内に爽やかな風が吹き込み、夏を感じる境内です。
もう間もなく一年も折り返し。
3月頃からコロナウイルスの影響でなかなか活動が出来ずにいると、あっという間に6月になってしまいました。
そんな中、先日久しぶりに神主さん同士の会合が神社庁にて行われた際、「やまぐち神社・お祭り写真コンテスト」に応募された作品を頂きました。
やまぐち神社・お祭り写真コンテストとは、県内の神社を包括する山口県神社庁にて毎年行われているフォトコンテストで、去年までに6回開催されています。
天神祭の活気あふれる様子を切り取った素晴らしい作品ばかりでしたので、皆さまもご覧くださいませ!
"若獅子舞う"
【撮影者】森木泰代様
御神幸出立前、元気な獅子が本殿前にて勇壮に舞います。
恐らく舞っているのは小学生低学年の子たちでしょう。必死に跳びあがり躍動する様子が勇ましくもあり、微笑ましくもあります。
また、後ろで優しく見守るお兄ちゃん達が、お祭りの和やかな雰囲気を感じさせます。
"山口天神祭"
【撮影者】福田勝文様
当社神幸祭「山口天神祭」のクライマックス、本社前での備立行列奉納のワンシーンを切り取った作品です。
長時間の御神幸を終え、疲れきってはいますがそれを表情には出さず、今年最後のご奉納をされておられる皆さんの凛々しい顔が素晴らしいです!
"祭りの男衆"
【撮影者】森木泰代様
天神祭を一番陽気に盛り上げていただく、長持ち奉仕の方の後ろ姿です。
祭りにかける真剣な雰囲気が感じられます。正に男は背中で語る!
"境内が花やぐ日"
【撮影者】来栖淑子様
可愛らしい稚児舞の舞姫さんたちは、全て氏子(地元)のお子さんです。
10月からの2か月間、神社にて猛練習を積み重ねます。
成果を発揮する本番の山口天神祭、その最初の本殿前での舞のシーンですね!
緊張感が伝わってきます。周りのお母様方からもその様子が伝わってくるようです。
"駆け上がる"
【撮影者】秦保博様
市内をぐるりと廻られた御網代車(おあじろぐるま:天神さまがお乗りになられる牛車)は、最後本殿前の石段を行列奉仕者全員で曳揚げ、お帰りになられます。
500Kgもある車は、全員の心を一つにしないと上がりません。
お祭りの最後、力を合わせてゆっくりと上がられる様は、感動を覚えます。
"出番前の子供たち"
【撮影者】谷野和恵様
前掲の獅子舞の子供たちが一転、境内にて元気に相撲をとっているシーン。
今から長時間の御神幸を控えるにも関わらずこの元気!疲れ知らずで頼もしい限りです。
これぞ氏神さまのお祭りといった場面です。
"なそりを舞う"
【撮影者】岡本公一様
平成30年に斎行した御遷座400年祭にて、厳島神社の方々より御奉納頂いた舞楽「納曽利」。今もあの勇壮な舞振りが頭に残っています。
皆さまのお陰で、素晴らしい祭典となりました。
"奉納相撲大会"
【撮影者】来栖旬男様
天神祭当日、境内の相撲場にて奉納される中学生相撲大会のワンシーン。観客は2人の取り組みに夢中です。
白熱した試合に、天神さまもお喜びのことでしょう!
素朴で、賑やかで、そして厳粛な天神祭の風景を見事に切り取った作品の数々。
応募していただいた方々、本当にありがとうございました。
次もまた素晴らしい写真をお待ちしております。
次回のやまぐち神社・お祭り写真コンテストは、なんとInstagramでの投稿も視野に入れておられるそうです!
敷居が低くなり、更に素晴らしい写真が続々と応募されることでしょう。
神職はお祭りの最中、当然祭礼に集中しているため、なかなか全体の様子や雰囲気を俯瞰して眺めることが出来ません。
ゆえに、こうやってお祭りに関わる方々が生き生きとされている姿を写真で見るととても新鮮で、「お祭りをご奉仕出来て良かった!」と心から思えます。
祭礼の縮小や中止が相次ぐ今、この写真の頃のようにお祭りが賑やかに行われることのありがたさを実感します。
賑やかなお祭りの声が境内に聞こえる日が、いち早く戻ってきますように。