七夕まつり中の8月6日、75年ぶりに御手洗祭(みたらしさい)を斎行し、奉納いただいた牛乳パック灯籠を点灯いたしました。
"御手洗"とは神社を参拝する前に手を清める水のことで、その清らかな水を御神前に供え、農作物が水の恵みをいただいて無事に稔ることや、また水を用いて詠まれる和歌・文化の道が栄えるようお祈りする、天神さまならではの七夕の神事です。
当社では昭和19年まで行われてきましたが、戦後の混乱の影響により七夕飾りとともに行われなくなっていました。
今回七夕飾りを復活させましたので、当然神事である御手洗祭も復興し、晴れて75年ぶりに七夕の風景が古熊神社に甦りました。
神事では境内を流れる三つの川より汲んだ御神水を神前に供え、記録に残っていたままの祝詞を奏上いたしました。
午後5時、祭典が始まったと同時に一陣の風が吹き、急な雨が降ってまいりました。
水をお供えする時に一層強くなり、そして祭典修了とともに雨は止んでしまいました。
75年振りの水の祭典に、天神さまもお慶びのことと拝察した次第です。
その後は午後6時より、ご奉納いただいた約150個の牛乳パック灯籠を境内に点灯いたしました。
境内の光を全て落とし、願いの込められた灯籠の灯りがゆらめく様子は何とも幻想的。
日頃お参りされておられる方も、日常と違う境内の様子に驚かれておられました。
牛乳パック灯籠には、ご奉納いただいた皆さまの願いが書かれており、「マスク無しの生活にしてください」「疫病退散」などの祈りに共感する中、「ケーキ屋さんになりたい」「漫画の主人公になりたい」などの可愛らしい子供たちのお願い事を見かけ、何とも微笑ましい気分となりました。
頂いた牛乳パック灯籠は、七夕まつり終了後笹竹と一緒にお焚き上げをいたします。
七夕まつりは10日(月)までございますが、ご協力いただいた全ての皆さまにひとまず御礼を申し上げます。
ありがとうございました。
尚、今回の様子をKRY山口放送さんが取材され、下記の日時にて放映していただけることとなりました。
○テレビ放映予定
8月12日(水) 16:50~17:53 KRY「熱血テレビ」内にて
お参りされた方もそうでない方も、ご覧頂ければ幸いでございます。